板橋区蓮根の古谷野工務店は、明治10年創業で6代目の代表が建築家として設計し、従業員9名で施工まで行う工務店です。
実績は戸建新築16件、マンションリノベーション15件、店舗3件で、各事例に所在地・完成年・構造・床面積のDATA欄と設計の意図を書いた長文が付き、施主とのインタビュー記事も6本あります。
一方でUA値・C値・耐震等級・断熱等級・価格はどのページにもなく、性能は「適切な断熱気密処理と熱交換器」「8kWの太陽光を載せたZEH住宅」と事例の本文に出てくる程度です。
「たくさんの仕事を受注することを目的としない」と会社概要に書き、Google口コミは6件★4.8でリフォームと店舗の客が中心です。ホームページには施工事例が16件公開されていて、坪数が分かるものだけで16件あります。
古谷野工務店の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者板橋の古谷野工務店、建築家の社長が設計する家って素敵なんですけど、性能の数字がどこにもなくて…。



事例には所在地・完成年・構造・床面積のDATA欄と設計の考え方は載りますが、UA値・C値・耐震等級はありません。戸建新築16件とマンションリノベ15件、店舗3件が並び、施主インタビューでは「御用聞きにはならない」と代表が言う会社です。
口コミは6件★4.8でリフォームと店舗の客が中心、価格も非公開です。



設計で選ぶ会社で、数字は自分で聞く形なんですね。まず実績を見に行ってみます。
古谷野工務店はどんな規模の工務店?
| 商号 | 株式会社古谷野工務店 |
|---|---|
| 本社 | 東京都板橋区蓮根2-27-12 古谷野ビル3F |
| 設立 | 1969年(昭和44年)法人設立、創業は1877年(明治10年) |
| 資本金 | 2,400万円 |
| 代表者 | 古谷野 裕一(6代目、2022年就任。建築家小川広次氏に師事し大手設計事務所を経て独立、中央工学校講師) |
| 建設業許可 | 東京都知事許可(特-2)第114437号 |
| 建築士事務所 | 一級建築士事務所 東京都知事登録 第49800号 |
| 宅建業免許 | 記載なし |
| 事業 | 戸建・マンション・店舗の新築、リフォーム、リノベーションの設計・施工・管理(自社設計施工)、建築施工(マンション等)、地域のアフターケア工事。建設業の種類は建築工事業・大工工事業・とび土工工事業・内装仕上工事業 |
| 施工エリア | 記載なし。実績は板橋区5件のほか練馬・世田谷・小平・小金井、埼玉県川口市・さいたま市、横浜市、長野県小諸市 |
| 拠点 | 本社(板橋区蓮根2-27-12 古谷野ビル3F、9:00〜18:00、日曜・祝日・第2第4土曜定休)のみ。モデルハウスの記載なし |
| 所属団体 | 住宅瑕疵担保責任保険は住宅保証機構と日本住宅保証検査機構(JIO)。請負賠償責任保険・生産物賠償責任保険(対人・対物各1億円)加入 |
東京都知事の許可で、営業所が東京都内にある地元の会社です。設立から57年で、従業員9名で、建築家の代表が設計し自社で施工する、板橋で明治から続く工務店です。
会社概要に従業員9名(一級建築士2名、二級建築士2名、一級施工管理技士3名、二級施工管理技士1名)とあり、「社員10名程の小さな会社のため、たくさんの仕事を受注することを目的としていない」と書いています。
明治10年に初代が創業、昭和44年に法人化、昭和48年から平成15年まで埼玉県桶川市に支店を置き、2015年から現代表の自社設計施工を始め、2022年に6代目の古谷野裕一氏が就任しました。
年間棟数の記載はなく、実績は2012年から2026年まで34件で戸建新築が16件、うち板橋区が5件、埼玉4件、横浜2件、長野1件です。事業は建築施工、アフターケア工事、自社設計施工の3本で、住宅の新築だけが柱ではありません。
古谷野工務店のGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★4.8 | 6件 | 本社(板橋区蓮根2-27-12) |
- ★55か月前
社長と女性スタッフの方が、喫茶店で何度も何度も根気よく打ち合わせを重ねてくださいました。リフォームから3年が経過した今も、住まいに関する小さな悩みを相談すると、変わらず親身に相談に乗ってくださいます。 - ★55か月前
2017にお店の内装工事をお願いして、完成から9年経ちいつも素敵な空間で仕事が出来て幸せです。メンテナンスもしっかりしてくれて、アフターフォローも最高です。 - ★51年前
設計から施工まで丁寧に対応いただき、家づくりを依頼して良かったと思います。
出典:Googleマップ「古谷野工務店|新築・リフォーム・リノベーション」の口コミより引用(原文はGoogleマップ)
6件の内訳は★5が5件、★4が1件で、★3と★2と★1はありません。本文があるのは4件です。
本文あり4件のうち3件がリフォームと店舗の客で、2023年の中古マンションリフォームの投稿は「喫茶店で何度も打合せを重ねて好きを言語化してくれた」「便座選びから電源位置、ブラインドまで助言」「3年経った今も相談に乗ってくれる」と長文です。
2019年のリフォームと2017年の店舗内装も「アフターサービスがきめ細かい」「完成から9年、メンテナンスもしっかり」と、引き渡し後の付き合いが評価の中心です。
戸建新築の施主の投稿は「設計から施工まで丁寧」の1件だけで、性能や価格に触れた投稿はありません。★4は本文なし、低評価はなく、会社の返信もありません。新築の評判はホームページのインタビュー6本(田柄・鶴見・武蔵小金井の家など)で読む形です。
口コミが10件に満たない工務店は、1件の投稿で星の平均が大きく動きます。星の数で良し悪しを決めるのではなく、その口コミが「相談や見積の段階」の話なのか、「建てたあとの家」の話なのかを分けて読んでください。相談段階の対応は担当者によって変わりますが、建てたあとの声はその工務店の家そのものの評価です。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
古谷野工務店の坪単価はいくら?
古谷野工務店はホームページに坪単価と本体価格を出していません。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
東京都で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | 古谷野工務店 | 東京都の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 36.3坪(施工事例16件の中央値) | 36.1坪(119.2㎡) |
| 家の値段 | 非公開 | 4,866万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 非公開 | 約135万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 774万円 |
| 申込者の年齢 | — | 49.7歳 |
| もとになった件数 | 16件(ホームページの施工事例) | 212件(フラット35利用者調査 2024年度) |



広さは36.3坪と36.1坪でほとんど同じですよね。でも値段が非公開だと、比べる意味あるんですか?



広さがほぼ同じということは、東京都で平均的な大きさの家を建てている会社だ、ということです。
値段を出していない会社は、県平均の建設費を「この広さならこの総額が相場」という物差しにして見積を見ます。もらった見積が県平均より上か下か、それだけでも判断の材料になります。
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
古谷野工務店の性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 木造の戸建住宅が中心(実績16件は木造・戸建住宅)、マンションリノベーションはRC・SRC・S造の共同住宅の改修。工法・構造の仕様ページはなく、事例本文に「狭い敷地にバランス良く耐力壁を配置」「家全体が立体的につながる計画のため適切な断熱気密処理と熱交換器で安定した温熱環境」「8kWの太陽光パネルを載せたZEH住宅」と個別に記載 |
|---|---|
| 耐震等級 | 記載なし |
| 断熱等級 | 記載なし |
| C値(気密) | 記載なし |
| UA値(外皮) | 記載なし |
| 断熱材 | 記載なし(リノベーション事例に内窓と付加断熱の記載) |
| 窓 | 記載なし |
| ZEH | ZEHビルダー登録の記載なし。事例「赤塚の家」(板橋区、2023年、120㎡)が8kWの太陽光パネルを載せたZEH住宅 |
| 長期優良住宅 | 記載なし |
| 保証・点検 | 住宅瑕疵担保責任保険は住宅保証機構と日本住宅保証検査機構(JIO)に加入。請負賠償責任保険と生産物賠償責任保険(対人・対物各1億円)。定期点検の時期・回数、地盤保証、独自の長期保証の記載はなし。事業の柱に「地域の暮らしを守るアフターケア工事」 |
設計の説明は厚く、性能の数字は載せない会社です。各事例に所在地・完成年・構造・床面積のDATA欄と、光や動線をどう計画したかの長文が付き、リノベーションでも内窓と付加断熱、ZEHの事例では8kWの太陽光と、やったことは個別に書かれています。
一方でUA値・C値・耐震等級・断熱等級・長期優良住宅の記載はなく、断熱材やサッシの標準仕様のページもありません。保証も瑕疵保険の加入先(住宅保証機構・JIO)と賠償保険までで、点検の回数や地盤保証は書かれていません。
相談では、自分のプランのUA値と耐震等級、気密測定をするかどうか、断熱材とサッシの仕様、引き渡し後の点検の時期と回数を最初に聞いてください。
古谷野工務店の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例16件を1件ずつ読み、坪数と特徴を集計しました。
板橋・練馬・埼玉南部の25〜40坪の木造戸建に、建築家の設計意図が長文で付いているのが事例の型です。
戸建新築16件の床面積は79〜255㎡(23.9〜77.1坪)で中央値36.3坪、板橋区5件、川口市2件、さいたま市2件、横浜市2件、練馬・世田谷・小平・小金井・長野県小諸が1件ずつ、2012年から2025年まで年1〜3件です。
マンションリノベーション15件(60〜141㎡)と店舗3件も同じ形式で載り、「約3間×3間の整形な空間を見出して居間を計画」「改修の密度に差を設けて予算に配慮」と設計の考え方を書きます。価格・UA値・C値・竣工年月はDATA欄にありません。
インタビューは6本で、田柄の家は「規格住宅を検討していたが建築知識ビルダーズの記事で知った」、鶴見の家は代表が最初に「私は御用聞きにはなりません」と言った話が読めます。
古谷野工務店ならではの特徴は?
明治10年創業で6代目の代表が建築家として設計と施工を一括で行い、「社員10名程の小さな会社のため、たくさんの仕事を受注することを目的としない」と会社概要に書いています。
実績34件すべてに所在地・完成年・構造用途・工事種別・床面積のDATA欄と設計の意図の長文を付け、戸建新築16件、マンションリノベーション15件、店舗3件を同じ形式で並べています。
代表の古谷野裕一氏は建築家小川広次氏に師事し大手設計事務所を経て独立、母校の中央工学校で講師を務め、住まいのリフォームコンクール優秀賞とLIXILメンバーズコンテスト2016大賞を受賞しています。
施主インタビューが6本あり、鶴見の家では代表が初対面で「私は御用聞きにはなりません」と言い、施主が「どんどん強い球を投げてください」と返したやり取りをそのまま載せています。
事業は建築施工、地域のアフターケア工事、自社設計施工の3本で、昭和48年から平成15年まで埼玉県桶川市に支店を置いていた沿革も会社概要に書いています。メディア掲載の記事は62本です。
古谷野工務店の評判はどう読めばいい?



口コミは6件★4.8で悪くないんですが、新築の人の声がほとんどなくて、性能の数字もない…どう判断すれば?



口コミの中身はリフォームと店舗の客が中心で、「3年経っても相談に乗る」「9年経ってもメンテナンス」と引き渡し後の付き合いが読めます。
新築側はインタビュー6本と事例16件の設計の長文で、建築家の代表が「御用聞きにはならない」と言う姿勢まで書かれています。ただUA値・C値・耐震等級・価格は一つもなく、数字で比べる材料は自分で集める会社です。



確かめるなら実績の建物を見せてもらい、自分のプランのUA値と耐震等級、気密測定をするか、断熱材とサッシの仕様を最初に聞いてください。
価格は非公開なので、戸建16件の中央値36坪前後で本体・付帯・外構・設計料・諸費用を分けた概算を出してもらい、瑕疵保険10年のあとの点検の時期と回数、9名で年に何棟受けるかも同時に確認を。
古谷野工務店で後悔しないために、相談時に確認することは?



本社(板橋区蓮根2-27-12 古谷野ビル3F、日曜・祝日・第2第4土曜定休)。モデルハウスと見学会の記載はなく、実績の見学は問い合わせに行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



価格はどのページにもないので、戸建実績の中央値に近い36坪前後で本体・付帯工事・外構・設計料・諸費用を分けた概算を最初に出してもらってください。設計料が請負代金に含まれるか別か、設計期間と工期の目安も同時に確認を。



UA値・C値・耐震等級はホームページにないので、自分のプランの計算値と気密測定の有無、耐震等級と計算方法、断熱材とサッシの標準を書面で。
保証は瑕疵保険10年の記載だけなので、定期点検の時期と回数、地盤保証の有無、アフターケア工事の窓口を契約前に聞いてください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



東京都で注文住宅を建てた人の平均は36.1坪・建設費約4,866万円、坪あたり約135万円です。古谷野工務店は建築家の設計と事例の説明の厚さで選ぶ会社なので、性能値と概算を書面でもらい、その総額を都平均の建設費と並べて判断してください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
