大和市の山下建設(やまけん)は、1943年創業で従業員41名、2022年に75棟を建てた地元の中堅工務店で、湘南に5棟のモデルハウスを開いています。
富士ひのきの土台と柱、構造用パネル、発泡ウレタン断熱、ホタテ漆喰と無垢床を標準に書き、茅ヶ崎東海岸北のモデルハウスはUA値0.46・C値0.46と数字を出していますが、会社としての標準値や事例ごとのUA値・C値、耐震等級、価格はどこにもありません。
施工事例50件は写真と説明だけで延床も所在地もなく、お客様の声は29件あります。Googleには24件の口コミがあり平均3.7、内訳を見ると★5の15件と★1の6件が両端に寄っています。
ホームページには施工事例が50件公開されていますが、延床面積の記載はありません。
山下建設の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者大和のやまけん、モデルハウスが5つもあって年間75棟なんですね。でも口コミの★1に基礎の亀裂とか書いてあって…



★1の本文は十数年前に建てた人の基礎の亀裂と梁の切り欠き・工期遅れの1件と、5年以上揉めていると担当者に呼びかける1件で、★5には15社比較して決めた建て替えや15年前に建てて不具合なしという声が並び、会社はどれにも返信していません。
数字で読めるのは従業員41名・2022年75棟・建築士24名と、モデルハウス1棟のUA値0.46・C値0.46で、会社標準のUA値・C値・耐震等級と価格はゼロです。



規模は大きいのに、性能の約束と値段が書いてないんですね。5棟のうち数字が出ている東海岸北のモデルハウスから見て、うちのプランでも同じ0.46が出せるか確かめてきます。
山下建設はどんな規模の工務店?
| 商号 | 山下建設株式会社(やまけん) |
|---|---|
| 本社 | 神奈川県大和市柳橋5-7-10(2014年に新社屋) |
| 設立 | 1943年(昭和18年)10月1日創業、1961年(昭和36年)3月10日設立(有限会社山下工務店、1976年に株式会社化) |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 代表者 | 山下 康洋(代表取締役、2009年就任。創業者・山下康二氏から数えて4代目とGoogle口コミに記載) |
| 建設業許可 | 神奈川県知事許可(般-7)第16585号 |
| 建築士事務所 | 神奈川県知事登録第4164号(一級・二級建築士24名、住宅省エネルギー技術者24名) |
| 宅建業免許 | 神奈川県知事(6)第22418号(宅地建物取引主任者4名、土地探しのブログカテゴリーあり) |
| 事業 | 木造建築施工監理(注文住宅、モデルハウス、リフォーム・リノベーション、LIXILリフォームショップ)。年間施工棟数は2022年に75棟と会社概要に記載 |
| 施工エリア | 記載なし(本社は大和市、モデルハウスは茅ヶ崎市2・鎌倉市・相模原市・横浜市磯子区、お客様の声は鎌倉・横浜・川崎・大磯など) |
| 拠点 | 本社(大和市柳橋)、モデルハウス5棟(茅ヶ崎市高田=ジャパンディ、鎌倉市七里ガ浜東=サントリーニ島のヴィラ風、茅ヶ崎市東海岸北=UA値0.46・C値0.46の全館空調、相模原市南区鵜野森、横浜市磯子区栗木)、やまけんクラブ・ファミリークラブ(OB向け) |
| 所属団体 | JIO日本住宅保証検査機構、ZEHビルダー、LIXILリフォームショップ、LIXILメンバーズコンテスト地域優秀賞(事例に記載) |
神奈川県知事の許可で、営業所が神奈川県内にある地元の会社です。設立から83年で、大和の本社と湘南のモデルハウス5棟から、41名で年に75棟を建てる神奈川中央部の中堅工務店です。
1943年に東京・浜松町で山下工務店として創業し、1961年に法人化、1974年に横浜市瀬谷区へ、1979年に大和市へ移って2014年に新社屋を建て、2009年に山下康洋氏が代表に就いたと沿革に書いています。
資本金1,000万円、建設業許可は一般(般-7)、従業員41名のうち一級・二級建築士24名、施工管理技士7名、インテリアコーディネーター3名、住宅省エネルギー技術者24名、年間施工棟数は2022年で75棟と会社概要に数字があります。
施工事例50件は2023年に42件をまとめて投稿した写真集で、モデルハウス12件を含み、所在地はなく、お客様の声29件は鎌倉・横浜・川崎・大磯などで、ZEH実績は2024年度72%です。
山下建設のGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★3.7 | 24件 | 本社(大和市柳橋) |
- ★55か月前
大手ハウスメーカーも含めて15社ほど見て回りました。メリットだけでなくデメリットまできちんと説明してくれた。標準仕様のレベルも高く、漆喰、無垢の床材、天井までのフルハイトドアなどが標準で選べる。大手に比べると、完成までの時間は少し余分にかかったかもしれません。 - ★33年前
山下建設さんの見積もりは一番詳細で具体的なものでした。簡易な設計図とパースまで出してくれたのは山下建設さんだけです。しかし肝心の見積りは内容が不正確で、再見積りの繰り返しとなり。再見積りを出しますと言ってから数ヶ月間返信なく。 - ★12年前
十数年前一戸建てを建てた時、高基礎に内側、外側から目視出来る複数の亀裂が発見されたが、納得出来ない対処法の提案しかされなかった。ひび割れは自費で別の修繕会社へ依頼し60万円位の追加出費。
出典:Googleマップ「山下建設株式会社」の口コミより引用(原文はGoogleマップ)
24件の内訳は★5が15件、★3が2件、★2が1件、★1が6件で、★4はありません。本文があるのは14件です。
★5の15件のうち本文がある8件は建てた人で、15社を比べて建て替えた人が「全館空調とオール電化でランニングコストが低い」「漆喰と無垢床が標準」「完成までは大手より時間がかかった」と長所と短所を書き、15年前に建てた人が「今も不具合がない」と続けています。
★3の2件は「見積が一番詳細だったが再見積に数か月かかった」と「値段が少し高め」です。
★1の6件は本文が2件で、十数年前に建てた人が基礎の亀裂と梁の切り欠き・工期遅れを挙げて自費で修繕したという長文と、5年以上揉めていると担当者に呼びかける1件、本文なしが4件(5か月前に2件)で、会社は24件のどれにも返信していません。
建てた直後の声は良く、年数が経った施主の不満に返信がない構図なので、見学会では引き渡し後の不具合をどこが受けて何日で返事が来るかを書面で決めておくのが読み方です。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
山下建設の坪単価はいくら?
山下建設はホームページに坪単価と本体価格を出していません。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
神奈川県で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | 山下建設 | 神奈川県の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 非公開(施工事例に延床面積の記載なし) | 35.3坪(116.6㎡) |
| 家の値段 | 非公開 | 4,277万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 非公開 | 約121万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 692万円 |
| 申込者の年齢 | — | 50.1歳 |
| もとになった件数 | 50件(ホームページの施工事例) | 176件(フラット35利用者調査 2024年度) |
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
山下建設の性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 木造軸組工法+建物外周部の構造用パネル+構造用金物(合理化耐震・耐火工法と表記)、土台・柱に富士ひのき(含水率と強度を1本ずつ測定、品確法適合)、ベタ基礎(D13異形鉄筋200mmピッチ、中通りの立ち上がり追加)、スラブ一体型ジョイントレスベタ基礎(蓄熱式床暖房で標準)、外壁通気工法、屋根通気遮熱工法+発泡ウレタン吹付(フォームライトSL)、Joto基礎パッキン工法、全館蓄熱式床暖房、全館空調、ホタテ漆喰、無垢床。セルロースファイバー・木製断熱サッシ・樹脂トリプルサッシ・太陽光・蓄電池はオプション |
|---|---|
| 耐震等級 | 記載なし(木造軸組+構造用パネル+金物で耐震性を高めると説明、等級と構造計算の記載なし) |
| 断熱等級 | 記載なし(茅ヶ崎東海岸北モデルハウスをHEAT20 G2グレードと表記) |
| C値(気密) | 記載なし(茅ヶ崎東海岸北モデルハウスは0.46。会社標準値・全棟測定の記載なし) |
| UA値(外皮) | 記載なし(茅ヶ崎東海岸北モデルハウスは0.46。会社標準値の記載なし) |
| 断熱材 | 発泡ウレタン吹付(フォームライトSL、水発泡)標準。セルロースファイバーはオプション。厚みの記載なし |
| 窓 | アルミ樹脂複合サッシ(標準、メーカー・ガラスの記載なし)。木製断熱サッシ(トリプル)と高断熱樹脂トリプルサッシはオプション |
| ZEH | ZEHビルダー。実績は2024年度72%(ZEHビルダー一覧)、目標70% |
| 長期優良住宅 | 記載なし |
| 保証・点検 | JIOわが家の保険(瑕疵保険10年)、JIOの追加外装下地検査(防水)を全棟実施、シロアリ10年保証、地盤保証20年、FRP防水工事保証10年。定期点検は1か月・2年・10年(それ以外は相談で訪問)。リフォームは工事完了引渡書兼保証書と外装塗装2年保証 |
仕様の製品名は細かく、性能の数字はモデルハウス1棟だけの会社です。
住宅性能のページに発泡ウレタン(フォームライトSL)、屋根通気遮熱工法、アルミ樹脂複合サッシ、ダクトレス換気4方式、全館蓄熱式床暖房、全館空調と仕様を並べ、構造ページには富士ひのきの含水率測定、D13@200のベタ基礎、スラブ一体型基礎まで書いていますが、会社としてのUA値・C値の標準値、全棟気密測定の有無、耐震等級と構造計算の方法はどこにもありません。
数字があるのは茅ヶ崎東海岸北モデルハウスのUA値0.46・C値0.46(G2)だけで、断熱材の厚みも記載がなく、口コミには全館空調とオール電化でランニングコストが低いという施主の声があります。
相談では、自分のプランのUA値と気密測定の有無、発泡ウレタンの厚み、耐震等級3を構造計算で取るか、樹脂トリプルサッシ・セルロースファイバー・全館空調にした場合の差額を書面でもらってください。
C値(気密の数字)は、実際に建てた家で測定して初めて出る数字です。「気密測定はオプション」と書かれている工務店では、ホームページの平均値は測定を付けた家の数字で、測定を付けなかった家のC値は誰にも分かりません。数字を確かめたいなら、測定の費用と、測定しない場合に施工が変わるのかを聞いてください。
山下建設の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例50件を1件ずつ読み、特徴を集計しました。
| 特徴 | 該当する事例 |
|---|---|
| 海・眺望 | 20件 |
| 中庭・庭・ガーデン | 31件 |
| 平屋 | 8件 |
| モデルハウス | 12件 |
| 全館空調・蓄熱式床暖房 | 3件 |
湘南と県央の家を、写真の説明とモデルハウスで見せる事例です。施工事例50件のうち12件は自社のモデルハウスで、残り38件が施主の家、2023年に42件をまとめて投稿していて、延床・所在地・価格・竣工年・UA値・C値はどの事例にもありません。
冒頭に海や眺望が出てくるのが20件、中庭やガーデンが31件、平屋が8件、本文に全館空調や蓄熱式床暖房が出てくるのが3件で、チーク材とホタテ漆喰、造作家具、ミーレやクッチーナなど設備の固有名が写真ごとに書かれています。
モデルハウスはジャパンディ、サントリーニ島風、アーバンラグジュアリーとテイストを変えて5棟あり、事例の型を体感する前提です。数字で比べたい人は、お客様の声29件の「3年経過後」アンケートも合わせて読むと住んだ後の話が分かります。
山下建設ならではの特徴は?
会社概要に年間施工棟数を「2022年75棟」と書き、従業員41名のうち一級・二級建築士24名、住宅省エネルギー技術者24名、施工管理技士7名と資格者の内訳を数字で並べています。
湘南に5棟のモデルハウスを構え、茅ヶ崎東海岸北はUA値0.46・C値0.46のG2グレードに全館空調、七里ガ浜東はサントリーニ島をイメージしたヴィラ風とテイストを変えています。
土台と柱に富士山麓の「富士ひのき」を使い、1本ずつ含水率と強度を測って数値とマークを印字した材だけを使うと構造ページに書いています。
全館蓄熱式床暖房(基礎コンクリートに温水の熱を蓄える方式)を全館空調と並べて用意し、床暖房を選ぶとスラブ一体型のジョイントレスベタ基礎と第一種熱交換換気が標準になります。
1943年に東京・浜松町で創業した工務店が1974年に横浜瀬谷、1979年に大和へ移った沿革を載せ、OB向けのやまけんクラブとファミリークラブのページを持っています。
山下建設の家はいくらで建つ?



モデルハウスが5棟もあって年間75棟なのに、価格がどこにもないんですね。口コミに「値段は少し高め」ってあるのも気になります。



価格を書いたページはホームページのどこにもなく、50件の事例にも金額の欄がありません。
口コミには「他社と見積を比べてもコストパフォーマンスは良い」という★5と「値段は少し高め」という★3が両方あり、標準に漆喰・無垢床・全館蓄熱式床暖房や全館空調の選択肢があるので、何を標準に入れるかで幅が出る会社です。
神奈川の平均が35.3坪で建設費4,277万円なので、この平均を目安に、モデルハウスと同じ仕様にした場合の総額を聞く読み方になります。



聞くべきは、希望の坪数で本体・付帯工事(地盤改良・給排水・外構)・諸費用を分けた総額、全館空調か蓄熱式床暖房を入れた場合とオプションのサッシ・断熱材の差額、見積の提出日と再見積の期限、の3点です。
口コミに見積の再提出が数か月止まった話があるので、日付を決めてもらってください。
山下建設で後悔しないために、相談時に確認することは?



モデルハウス5棟(茅ヶ崎市高田・鎌倉市七里ガ浜東・茅ヶ崎市東海岸北・相模原市鵜野森・横浜市磯子区、来場予約)、本社(大和市柳橋)、完成見学会・イベントに行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



価格が1つもない会社なので、希望の坪数で本体・付帯工事・諸費用を分けた総額と、全館空調・蓄熱式床暖房・樹脂トリプルサッシ・セルロースファイバーを入れた場合の差額を最初に出してもらってください。見積の提出日と再見積の期限も日付で。



会社標準のUA値・C値がないので、自分のプランのUA値、気密測定をするか(費用)、発泡ウレタンの厚み、耐震等級3を構造計算で取る費用を書面で。
10年点検のあとの点検の有無、引き渡し後の不具合の窓口と返答の期限、地盤20年保証の内容も契約前に確かめ、口コミの基礎の亀裂と工期遅れの話は直接聞いてください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



神奈川県で注文住宅を建てた人の平均は35.3坪・建設費約4,277万円、坪あたり約121万円です。
山下建設は5棟のモデルハウスと富士ひのきの仕様で選ぶ会社なので、坪数を決めた総額と自分のプランのUA値・C値を書面でもらい、その総額を県平均の建設費と並べて判断してください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
