小平市の諫早建設は1958年創業、1年に20家族と決めて設計士中心のチームで完全自由設計の家を建てる工務店です。
専任の職人集団「諫早会」は1968年発足で2005年に2代目が再結成、グループの建材商社で仕入れを持ち、20工種・200項目の資材を自社で手配。
2016年の熊本地震では社員全員と顧問の構造設計士で被災地を歩き、全棟で許容応力度計算をすると書いています。一方、耐震等級・断熱等級・UA値の記載はなく、性能ページはリンク切れのまま。完成写真集は64件で、面積も価格も載っていません。
ホームページには施工事例が64件公開されていますが、延床面積の記載はありません。
諫早建設の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者小平の諫早建設、写真集を見るとデザインが好みなんです。ただ性能のページが開かなくて、耐震や断熱はどう考えている会社なんでしょう?



数字より設計で選ぶ会社です。全棟で構造設計士の許容応力度計算、屋根はガルバリウム鋼板が標準と2016年のブログに書き、2019年の見学会では発泡ウレタンの家でC値0.38を1件測っています。
ただ耐震等級・断熱等級・UA値はどこにも書かれず、社長は2020年のブログでC値競争に疑問を書いた人。年20家族に限定しているので、打ち合わせの濃さは口コミどおりです。



つまり数字は相談で全部聞く前提ですね。年20棟なら順番待ちも確かめないと。
諫早建設はどんな規模の工務店?
| 商号 | 諫早建設株式会社 |
|---|---|
| 本社 | 東京都小平市美園町1-15-10 諫早第三ビル3階(西武新宿線小平駅南口、3階が本社ショールーム。現在ショールーム見学の予約は受け付けておらず、相談会・イベントで来場) |
| 設立 | 1968年(昭和43年)に諫早工務店として法人化(創業は1958年、1983年に諫早建設株式会社へ改称) |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 代表者 | 代表取締役 辻 潤也(2005年就任)、取締役・法人事業部長 島袋 剛、会長 吉川 幸男 |
| 建設業許可 | 東京都知事許可(特-28)第58049号(建築工事業・大工工事業・内装仕上工事業・鋼構造物工事業) |
| 建築士事務所 | 一級建築士事務所を1983年に開設(登録番号はホームページに記載なし) |
| 宅建業免許 | 東京都知事免許(12)第33193号 |
| 事業 | 注文住宅の設計・施工(完全自由設計、土地探しから)、戸建・集合住宅のリノベーション、リフォーム・メンテナンス(いさはやリフォーム)、設計事務所・建築家からの木造建築の施工請負。グループ会社は建材商社の株式会社シーエステック(2010年)と有限会社イサハヤビルマネジメント |
| 施工エリア | 小平市を中心とした武蔵野エリア(小平市・小金井市・国分寺市・練馬区・西東京市・武蔵野市・三鷹市・世田谷区・目黒区・東村山市)。他県・23区は要相談。現場ニュースに八王子市・東大和市・昭島市・瑞穂町・新宿区・中野区 |
| 拠点 | 本社ショールーム(小平市美園町、2018年開設、吹き抜けとスケルトン階段・造作キッチン・マテリアルコーナー・琉球畳の打合せ席)、コンセプトハウス(世田谷区駒沢2013年、世田谷区桜2017年。完成写真集に「桜コンセプトハウス」「駒沢」として掲載) |
| 所属団体 | 住宅保証機構、日本住宅保証検査機構(JIO)。職人・協力業者会「諫早会」 |
東京都知事の許可で、営業所が東京都内にある地元の会社です。設立から58年で、小平駅前で年20家族と決めて注文住宅を建てる、設計士・現場監督・専任職人のチーム制の会社です。
スタッフ紹介には社員7名と諫早会の職人17組が顔写真付きで並び、1軒に延べ250人が関わるという説明。建築家からの施工請負も別部門で受け、35年前・40年前に建てた家のリフォームを今も同じ会社が受けています。
諫早建設のGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★4.5 | 8件 | 本社(小平市美園町1-15-10) |
- ★54か月前
2年前に家を建ててもらいました。設計士さんたちが、私たちが話す今までの暮らしとこれからの暮らしを何パターンもの図面に落とし込んでくれました。何度も何度も図面を引き直し(修正ではありません、引き直しです)、出逢いから約2年間の時間をチーム諫早と共有して終の棲家が完成しました。 - ★51年前
5年前にお願いして建てました。2度目の家です。前回の家は半分建売で色々不満も多く建て直しを決意しました。私も設計職なので諫早さんもやりにくかったかと思いますが、設計時のやりとりも打てば響くで盛り上がり、施工の大工さんも結構難しいデザイン部分をきっちりと希望通りに仕上げてくれました。 - ★19か月前
会社近くの近隣住民です。自宅周辺の狭い道路にて、こちらの社名が表示された車両の速度が速いと感じる走行を見かけました。歩行者の通行も多い場所のため、安全面が少し気になりました。
出典:Googleマップ「諌早建設株式会社」の口コミより引用(原文はGoogleマップ)
8件の内訳は★5が7件、★1が1件で、★4と★3と★2はありません。本文があるのは6件です。
8件★4.5と少なく、本文がある6件のうち新築の施主は4件です。
「何パターンもの図面を引き直して2年かけた」「設計職の自分と打てば響くやりとり」「女性の設計士」と設計の話ばかりで、断熱や価格の投稿はなく、★1の1件は近隣住民による社用車の速度への苦情で会社が返信しています。
会社の実像は別リスティング「いさはやリフォーム」16件★4.8のほうに出ていて、35年前・40年前に諫早で建てた施主が今もリフォームを頼み、協力業者を40年務めた人が自宅の改修を依頼。
新築8件の少なさは年20家族という規模の裏返しで、不満の投稿がないぶん弱点は口コミから読めません。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
諫早建設の坪単価はいくら?
諫早建設はホームページに坪単価と本体価格を出していません。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
東京都で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | 諫早建設 | 東京都の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 非公開(施工事例に延床面積の記載なし) | 36.1坪(119.2㎡) |
| 家の値段 | 非公開 | 4,866万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 非公開 | 約135万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 774万円 |
| 申込者の年齢 | — | 49.7歳 |
| もとになった件数 | 64件(ホームページの施工事例) | 212件(フラット35利用者調査 2024年度) |
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
諫早建設の性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 木造在来軸組工法(1968年に職人集団として法人化した大工が原点)。屋根はガルバリウム鋼板を標準仕様(コロニアルより高いが軽い)。鉄骨階段は専属の鉄骨職人。1983年から鉄骨造・RC造の工事にも参入した総合建設業 |
|---|---|
| 耐震等級 | 記載なし。1棟ごとに顧問の構造設計士(小室氏)が許容応力度計算を行い、地盤改良の要否も構造設計士がチェック(2016年熊本地震視察のブログ) |
| 断熱等級 | 記載なし(性能ページ「基本性能について」はリンク切れ) |
| C値(気密) | 標準値の記載なし。2019年7月の「たてものの中味をみてみよう」見学会で、発泡ウレタン断熱の家を気密測定してC値0.38(隙間の合計は6cm角程度)と報告。社長ブログ(2020年5月)は「C値〇〇以下を絶対的な価値とする風潮」に疑問を書き、季節の良い時期は窓を開けて風を採り込むことが心地よさだと記載 |
| UA値(外皮) | 記載なし(口コミ・ブログにも数字なし) |
| 断熱材 | 発泡ウレタンまたはセルローズファイバー(2019年見学会の記事。家ごとに使い分け) |
| 窓 | 記載なし(諫早会にサッシ・建具専門の職人) |
| ZEH | ZEHビルダー登録はあるが、ホームページに実績・目標の記載なし |
| 長期優良住宅 | 記載なし |
| 保証・点検 | 保証年数の記載なし(住宅保証機構・JIOに加入)。定期点検は1年・2年・5年・10年を新築時に担当した現場監督が行い、記録を施主と共有。是正は新築時に携わった諫早会の職人が対応。リフォーム相談は担当した設計と現場監督が受ける |
構造は全棟で許容応力度計算まで踏み込む一方、断熱と気密の数字は公開していない会社です。
2016年の熊本地震視察のブログで「1棟1棟すべて構造設計士が許容応力度計算、地盤改良の判断も構造設計士がチェック、屋根はガルバリウム鋼板標準」と書き、C値は2019年の見学会で0.38を1件測っただけ。
UA値・耐震等級・断熱等級はゼロで、社長は2020年に「C値を絶対的な価値とする風潮」への疑問を書いています。
相談では自分のプランの構造計算書、断熱材の種類(発泡ウレタンかセルローズファイバーか)、UA値の計算値、気密測定をするかを聞いてください。
諫早建設の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例64件を1件ずつ読み、特徴を集計しました。
完成写真集は64件で、題名と市区、写真だけの構成です。DATA欄に所在地・敷地面積・延床面積の項目はあるものの全件空欄で、UA値・C値・価格・竣工年もありません。
所在地は小平市14件、世田谷区7件(駒沢・桜のコンセプトハウスを含む)、練馬区7件、小金井市6件、武蔵野市・東村山市3件ずつと城西寄りで、3階建て6件、二世帯3件。
カテゴリーに旗竿敷地・賃貸併用・店舗併用・バリアフリー・中庭・鉄骨階段があり、「ボルダリングのある家」「暖炉のある家」「中庭でプールにビール」と題名で遊んでいます。
現場ニュースは2022年以降18件(新築14件)で、1件ごとに着工から外構まで日付付きで追えます。
諫早建設ならではの特徴は?
1年あたり20家族に限定すると代表挨拶に明記。効率や事業規模より一人ひとりに向き合うためで、現場ニュースの新築は2022年以降14件、年1〜4件の公開です。
2016年の熊本地震から3か月後に社員全員と顧問の構造設計士で益城町・西原村を歩き、下屋の弱さと盛土の地盤を検証。全棟の許容応力度計算とガルバリウム屋根を根拠に書いています。
専任職人集団「諫早会」は1968年発足、2005年に2代目が再結成。スタッフ紹介に大工7名・鉄骨・左官・基礎など17組の名前と人柄が載り、上棟式で施主に大工を紹介します。
グループの建材商社シーエステック(2010年)で1軒200項目の資材を仕入れ、「概算と最終見積の差を小さくする」と説明。キッチン・浴室は諫早標準仕様を各メーカーと交渉して作っています。
社長は2020年のブログで「C値〇〇以下を絶対的な価値とする風潮」に疑問を書き、2019年の見学会ではC値0.38を測定。数字を出さない理由が本人の言葉で読めます。
諫早建設の評判はどう読めばいい?



新築の口コミが8件しかなくて、しかも★1が近所の人の車の話…これで判断していいんですか?



8件で判断せず、リフォーム側の16件を足して読むのが順番です。
35年前・40年前に諫早で建てた施主が今も同じ会社に頼んでいる投稿が2件あり、新築側の「何パターンも図面を引き直した」「設計職の自分と打てば響く」と合わせると、設計に時間をかけ、建てた後も切れない会社像になります。



口コミに出ないのは断熱と価格で、ホームページも同じ。UA値・耐震等級の記載がなく、C値は2019年に1件0.38を測っただけ、面積も価格も写真集にありません。
年20家族に限っているので、確かめるなら相談会で「今年の残り枠」「自分のプランの構造計算書と断熱材の種類」「延床30坪前後の直近の総額」の3つを最初に聞く形です。
諫早建設で後悔しないために、相談時に確認することは?



本社ショールーム(小平駅南口、ショールーム見学予約は停止中で相談会・イベントで来場)、構造・断熱見学会「たてものの中味をみてみよう」(施主の協力で不定期)、コンセプトハウス(世田谷区駒沢・桜、イベント時)に行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



坪単価も事例の面積もないので、延床30坪前後の直近の総額を本体・付帯・外構・諸費用に分けて出してもらい、グループ商社の仕入れで「概算と最終の差が小さい」と言う根拠として、過去の概算と最終の差額の実例を見せてもらってください。年20家族の枠と着工までの待ち時間も最初に確認を。



耐震等級・断熱等級・UA値の記載がないので、自分のプランの許容応力度計算書、UA値の計算値、断熱材を発泡ウレタンとセルローズファイバーのどちらにするか、気密測定の有無を書面で。
保証年数と1・2・5・10年点検の後の対応も契約前に聞いてください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



東京都で注文住宅を建てた人の平均は36.1坪・建設費約4,866万円、坪あたり約135万円です。
諫早建設は年20家族の設計力で選ぶ会社なので、構造計算書とUA値の計算値、直近の総額を書面にしてから、その総額を都平均の建設費と並べて判断してください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
