大丸建設(稲城市)の評判と坪単価は?口コミも紹介

大丸建設(東京都稲城市)の評判と坪単価

稲城市の大丸建設は明治初期の宮大工を初代とする老舗で、1961年に株式会社化、6代目の安田佳正氏が率いる従業員4名の工務店です。

在来軸組工法の自由設計で、紀州・山長商店から産地直送の無垢の杉と桧、宮城の燻煙乾燥材を使い、防蟻は化学薬品でなくヒバ油、シックハウス対策で建材の成分を施主に提示する自然素材の家づくりを続けてきました。

チルチンびとの「地域主義工務店の会」と匠の会に加盟し、チルチンびと誌への掲載は18件。一方で耐震等級・UA値・C値・坪単価の数字はホームページになく、ZEHは2024年度も目標未達と公表しています。

施工現場見学会は府中・八王子・日野で年2〜5回です。ホームページには施工事例が21件公開されていますが、延床面積の記載はありません。

大丸建設の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。

相談者

稲城の大丸建設、150年の老舗で自然素材の家って惹かれるんですが、性能の数字が見当たらなくて…

編集部

数字は載っていません。耐震等級もUA値・C値も坪単価もなく、在来軸組と紀州の無垢材、ヒバ油の防蟻、第三者機関の工程検査という素材と手順で説明する会社です。

長期優良住宅先導的モデル事業の第1号物件を建てた実績はあり、ZEHは2024年度も目標未達と自ら公表。保証は瑕疵保険10年と地盤保証、Googleは3件の星だけで本文はありません。

相談者

素材と歴史は読めて、数字は自分で聞く会社、ですね。府中の現場見学会に行ってみます。

目次

大丸建設はどんな規模の工務店?

商号株式会社大丸建設
本社東京都稲城市大丸71-2(作業所は稲城市大丸259)
設立1961年8月7日(創業は明治初期、宮大工の石黒善太郎から約150年。昭和初期に「石黒組」として発足)
資本金2,000万円
代表者安田 佳正(一級建築士、2021年4月就任、6代目)。前社長の安田昭氏(一級建築士・監理技術者・応急危険度判定員、1999年就任)が在籍
建設業許可東京都知事許可(般-2)第11883号(会社概要の表記。フッターは第11833号)
建築士事務所一級建築士事務所 第3831号(住宅金融公庫特定業務登録、東京都木造住宅耐震診断登録事務所)
宅建業免許関連会社の大丸不動産 東京都知事(12)第2748号
事業建築設計・施工と各種設備工事、木造注文住宅とリフォーム、木造アパート・店舗、マンション・アパートのリフォーム、耐震診断・耐震補強、バリアフリーリフォーム、うちエコ診断
施工エリア主な営業エリアは稲城・調布・府中・八王子・狛江・町田・多摩・国分寺・国立・立川と、神奈川県の川崎市(麻生・多摩・宮前区)・横浜市の一部と明記。見学会の会場は府中・八王子・日野・多摩・杉並・世田谷・小平・町田・稲城
拠点本社(稲城市大丸71-2、棟梁が作った継ぎ手の見本を展示)と作業所(大丸259)。モデルハウスはなく、施工現場見学会(構造・完成)を年2〜5回開催
所属団体協同組合「匠の会」(1980年加入、2000年に「樹の家・日本の館」が環境共生住宅の認定)、チルチンびと「地域主義工務店の会」(2003年)、ハウスネットギャラリー(ネクストアイズ)、自立循環型住宅研究会、日本の森バイオマスネットワーク、Forward to 1985、ふんわりネット、稲城市住宅建設協同組合(1987年)、住宅性能保証制度業者登録(2000年)
編集部からコメント:大丸建設という工務店の立ち位置

東京都知事の許可で、営業所が東京都内にある地元の会社です。設立から65年で、稲城市大丸の本社と作業所で、多摩南部を営業エリアにする従業員4名の工務店です。

スタッフ紹介には社長と前社長の一級建築士2名、営業・プラン担当の二級建築士、現場担当の二級建築士など6名が並び、年間棟数の記載はありません。

見学会の告知で追うと2020年は稲城・町田・世田谷、2021年は世田谷と府中のフルリフォーム、2022年は小平と多摩、2023年は多摩・杉並・府中、2024年は八王子、2025年は日野、2026年は府中で、新築の現場が年に1〜3か所動く規模です。

ブログは2018年から700本を超え、資材高騰や大工不足を8回連載で書くコラム形式に変わっています。

大丸建設のGoogle口コミの傾向

評価口コミ数対象
★5.03件本社(稲城市大丸71-2)
編集部からコメント:大丸建設の口コミはどう読む?

3件の内訳は★5が3件で、★4と★3と★2と★1はありません。本文があるのは0件です。

Googleは3件★5.0で、2年前・5年前・6年前の3件とも星だけの投稿です。本文がなく、会社の返信もないため、何を評価した星かは読めません。

ホームページにもお客様の声のページはなく、評判はチルチンびと誌の掲載記事18件と、社長と前社長が書くブログで読む形です。

従業員4名で年1〜3か所の現場が動く会社なので、口コミが集まらないのは規模どおりで、現場見学会で施主に会えるかを聞くのが確かめる近道です。

口コミが10件に満たない工務店は、1件の投稿で星の平均が大きく動きます。星の数で良し悪しを決めるのではなく、その口コミが「相談や見積の段階」の話なのか、「建てたあとの家」の話なのかを分けて読んでください。相談段階の対応は担当者によって変わりますが、建てたあとの声はその工務店の家そのものの評価です。

Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。

大丸建設の坪単価はいくら?

大丸建設はホームページに坪単価と本体価格を出していません。

「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。

東京都で注文住宅を建てた人の平均と比べると?

項目大丸建設東京都の平均
家の広さ非公開(施工事例に延床面積の記載なし)36.1坪(119.2㎡)
家の値段非公開4,866万円(付帯工事などを含む建設費)
坪あたり非公開約135万円(建設費÷坪数)
建てた人の世帯年収774万円
申込者の年齢49.7歳
もとになった件数21件(ホームページの施工事例)212件(フラット35利用者調査 2024年度)

工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。

一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。

たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。

本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。

県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。

大丸建設の性能・仕様はどこまで公開されている?

工法在来軸組工法(伝統構法の技術を現代に合理化、大工が鉋をかけて柱・梁の寸法を微調整)。構造材は紀州・山長商店の無垢の杉・桧(樹齢50年生以上、含水率とヤング係数を計測して出荷)と宮城・栗駒木材の燻煙乾燥材。土台は桧、水回りは桧・ヒバ。ベタ基礎に防湿フィルムと基礎パッキン。防蟻はヒバ油・木酢液・木炭で化学薬品を使わない。金物補強と第三者機関の工程ごとの検査
耐震等級記載なし(「壁の量と柱・梁の配置バランス」で説明。3代目が関東大震災で建てた住宅が1軒も倒壊しなかったと記載。東京都木造耐震診断士の認定と応急危険度判定士のスタッフ)
断熱等級記載なし
C値(気密)記載なし
UA値(外皮)記載なし
断熱材記載なし(「高度な化学処理をしたものはほとんど使わない」と表現)
記載なし
ZEHZEHビルダーとして普及目標と実績を公表。2024年度は「残念ながら目標は未達」と明記し、省エネ・断熱・創エネの社員研修を続けていると記載。数値の表は画像
長期優良住宅長期優良住宅先導的モデル事業の第1号物件を事例10として掲載。匠の会の「樹の家・日本の館」が2000年に環境共生住宅の国の認定
保証・点検住宅瑕疵担保責任保険(基本構造10年)、地盤調査と地盤保証、ヒバ油防蟻の5年保証、第三者機関による工程ごとの検査と完成検査。引渡し後は「住まいの主治医」として小さな修繕から対応、定期点検で床下のシロアリ・配管の漏れ・外壁のひび・金物の緩みを見る(時期の記載なし)
編集部からコメント:数字の見方

産地と含水率まで書く木材の説明に対し、性能値の公表が追いついていません。

構造材の産地(紀州・山長商店、宮城・栗駒木材)と乾燥時の含水率・ヤング係数の管理、ヒバ油の防蟻、建材成分の提示まで書く一方、耐震等級・断熱等級・UA値・C値の自社の値はなく、気密測定の記載もありません。

耐震は「壁の量と柱・梁のバランス」と関東大震災の実績で語り、ZEHは目標未達と公表しています。相談では、自分のプランの耐震等級と構造計算の有無、断熱材の種類と厚み、UA値と断熱等級、性能評価や長期優良住宅を取る場合の費用を聞いてください。

大丸建設の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?

ホームページの施工事例21件を1件ずつ読み、特徴を集計しました。

編集部からコメント:大丸建設の得意分野

事例紹介は21件で、写真が中心の構成です。

延床・価格・所在地・竣工年はなく、タイトルに「多摩丘陵に建つ自然素材の家」「都市部の狭小地に建つ自然素材の家」「登れる大黒柱のある家」「壁のない土間の家」「薪ストーブのある木の家」「長期優良住宅先導的モデル事業第1号物件」と並び、20番は耐震リノベーションです。

別に「建築誌で紹介された大丸の家」が18件あり、2003年から2021年のチルチンびと誌の掲載記事を転載しています。狭小地・3階建て・二世帯・大黒柱と、多摩の敷地と自然素材の組み合わせが事例の型です。

大丸建設ならではの特徴は?

ホームページを読んで分かったこと

明治初期の宮大工・石黒善太郎を初代とし、2代目は大正期に藤堂伯爵邸(約300坪)や飛鳥文吉邸を手がけ、昭和初期に石黒組として発足。1961年に株式会社化し、現社長の安田佳正氏で6代目です。

構造材は紀州・山長商店の樹齢50年生以上の杉・桧を産地直送で仕入れ、含水率とヤング係数を計測したものだけを使用。防蟻は化学薬品を使わずヒバ油・木酢液・木炭で行い、5年保証を付けています。

シックハウス対策で建材のトレーサビリティを取り化学物質の含有量を確認した時期があり、今も建材に含まれる成分を施主に提示して了解のうえで使うと明記。床のワックスも「なめても心配のないもの」を取り寄せています。

チルチンびと「地域主義工務店の会」(2003年加入)と協同組合「匠の会」(1980年加入)のメンバーで、チルチンびと誌に2003年秋号から2021年春号まで18件の施工例が掲載されました。

本社に棟梁が作った継ぎ手の見本を展示し、施工現場見学会で柱と梁の組み方や建具・左官の技を見せる形式。2023年は府中で5回、2024年八王子、2025年日野、2026年府中と続けています。

大丸建設の評判はどう読めばいい?

相談者

口コミは星3つだけ、事例も写真だけ。150年の老舗っていう歴史以外に、何を根拠に判断すればいいんでしょう…

編集部

判断材料は歴史より素材の説明にあります。構造材の産地と乾燥の管理値、ヒバ油の防蟻と5年保証、建材の成分を施主に提示する運用は、社名を替えると成立しない具体的な話です。

ただ耐震等級・UA値・C値は載っておらず、ZEHも目標未達と自ら書いているので、性能の数字を重視する人には向かない会社の書き方です。

編集部

確かめるなら現場見学会で柱と梁の組み方と本社の継ぎ手の見本を見て、そこで自分のプランの耐震等級と構造計算、断熱材の種類と厚み、UA値、気密測定をするかを聞いてください。

価格は載っていないので、希望の延床で本体と付帯、無垢材の等級による差額を分けた概算をもらい、4名の会社で担当者が誰になるか、引渡し後の点検の時期も同時に確認を。

大丸建設で後悔しないために、相談時に確認することは?

相談者

施工現場見学会(構造・完成。府中・八王子・日野など施主宅、年2〜5回、予約制)、本社(稲城市大丸71-2、継ぎ手の見本を展示)に行くとして、何を聞けば後悔しませんか?

編集部

坪単価も価格帯も載っていないので、希望の延床で本体・付帯工事・外構・地盤改良・設計料・消費税を分けた概算を最初に出してもらってください。

紀州材の等級(節の有無)や漆喰・無垢床を全室にした場合の差額、薪ストーブや造作キッチンの費用も同時に確認を。

編集部

耐震等級・断熱等級・UA値・C値は載っていないので、自分のプランの数字と構造計算・気密測定の有無を書面で。

保証は瑕疵保険10年・地盤保証・防蟻5年が書かれているので、定期点検の時期と回数、10年目以降の有償点検、構造の延長保証の有無を契約前に聞いてください。

相談者

見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?

編集部

東京都で注文住宅を建てた人の平均は36.1坪・建設費約4,866万円、坪あたり約135万円です。

大丸建設は素材の産地と手順で選ぶ会社なので、自分の延床での概算と耐震・断熱の数字を書面でもらい、その総額を都平均の建設費と並べて判断してください。

各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?

工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。

家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!

掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

工務店ずかん編集部。全国の工務店・ハウスメーカーを1社ずつ、ホームページに公開されている会社概要・価格・仕様・施工事例と、住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」などの公的データをもとに、同じ項目に揃えて整理しています。工務店の評判は口コミの有無ではなく、公開している数字と公開していない数字で読みます。

目次