江戸川区西瑞江の都市工房は、一級建築士の小林新市氏が1993年に設立した狭小住宅が主力の工務店です。
木造在来軸組に構造用合板の面構造を加えた「オリジナルフレーム工法」と特許のトリプル断熱パネルを持ち、全棟耐震等級3相当、柱は含水率とヤング係数を全数検査した国産杉無垢材と、小さな会社にしては構造の説明が細かい会社です。
施工事例47件の延床中央値は27坪で、11坪・13坪の3階建てや5.7坪の賃貸まで並び、施工エリアは西瑞江から半径27kmに限定しています。
2010年代前半は低価格FC「千金堂」の瑞江店として1,000万円台の家を建てていた経緯があり、今の価格は公開していません。ブログの工事進捗で追える新築は年1〜4棟の規模です。
ホームページには施工事例が47件公開されていて、坪数が分かるものだけで33件あります。
都市工房の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者江戸川区の都市工房、狭小住宅で探すと出てくるんですが、小さな会社みたいで…どこまで信用していいのか。



規模は小さくても、構造の説明は細かい会社です。全棟耐震等級3相当、柱は含水率15%以下とヤング係数E-70以上を全数検査した国産杉、床は24mm合板の剛床、基礎の立ち上がりは150mmと数字で書いています。
断熱は内断熱から特許のトリプル断熱まで4段階から選ぶ方式で、UA値0.25は自社モデルの計算値。価格は非公開で、Googleは星3件だけです。



耐震は書いてあって、断熱と価格は自分で決めて聞く会社ってことですね。狭小地の事例を見に行ってみます。
都市工房はどんな規模の工務店?
| 商号 | 有限会社都市工房 |
|---|---|
| 本社 | 東京都江戸川区西瑞江3-11-7(都営新宿線瑞江駅から徒歩9分) |
| 設立 | 1993年5月(会社概要は5月10日、代表プロフィールは5月20日と表記が分かれる。同年に一級建築士事務所として登録) |
| 資本金 | 300万円 |
| 代表者 | 小林 新市(一級建築士・一級建築施工管理技士・一級土木施工管理技士・測量士補・防犯インストラクター。1987年東海大学海洋学部卒、世紀東急工業と小高建設を経て1993年に設立) |
| 建設業許可 | 東京都知事許可(般-3)第103426号 |
| 建築士事務所 | 一級建築士事務所 東京都知事登録 第63905号(管理建築士 小林新市) |
| 宅建業免許 | 会社概要に業種「不動産業」と新築・中古の売買、土地売買、賃貸を記載し、東京都宅地建物取引業協会江戸川支部に所属。免許番号の記載はなし |
| 事業 | 新築住宅建設、外構工事、増改築工事、リフォーム、新築・中古住宅の売買、マンション売買、土地売買、賃貸。保育園や多目的施設、事務所などの木造建築も施工 |
| 施工エリア | 江戸川区・葛飾区・足立区・荒川区・江東区・墨田区・文京区・千代田区・港区・中央区、千葉県の市川・浦安・船橋・松戸・柏・流山・八千代、埼玉県三郷市。「江戸川区西瑞江より半径27km圏内」と明記し、アフターに駆けつけられる距離を理由に限定。施工事例は江戸川区15件、千葉県11件、埼玉県3件 |
| 拠点 | 本社(江戸川区西瑞江3-11-7)のみ。ミーティングルームで住宅プランニング教室や相談会を開く形式で、モデルハウスはなし。見学会は施主宅(葛飾区柴又、台東区清川、荒川区、市川市など) |
| 所属団体 | 東京都宅地建物取引業協会江戸川支部、東京土建組合、東京建築士会、住宅生産性研究会、全国中小建築工業団連合会、フォレストワーク家づくりの会、木の家の会。保証協会は住宅保障機構とハウスGメン。ZEH登録ビルダー |
東京都知事の許可で、営業所が東京都内にある地元の会社です。設立から33年で、江戸川区西瑞江の本社1か所で、社長を含めて4名の体制です。
スタッフ紹介は代表の小林氏のほか営業補助・経理・総務の3名で、現場監督の求人を「業績好調につき」出しています。
ブログは2012年から1,314本あり、2019年以降は現場ごとの工事進捗を日ごとに載せる形式に変わったので、新築の棟数を追えます。
工事進捗に出た新築は2019年2棟、2020年2棟、2021年4棟、2022年1棟、2023年4棟、2024年3棟、2025年は江戸川区1棟と静岡県の事務所、2026年は江戸川区1棟です。
施工事例は47件で、2011〜2013年の6件には「設計者 千金堂 瑞江店(都市工房)」と、当時のFC名が残っています。
都市工房のGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★5.0 | 3件 | 本社(江戸川区西瑞江3-11-7) |
3件の内訳は★5が3件で、★4と★3と★2と★1はありません。本文があるのは0件です。
Googleの3件★5.0は、2年前・3年前・7年前に付いた星だけで文章がありません。2件はローカルガイドの投稿で、会社の返信もないため、施主の評価かどうかも読めません。同じ住所に残る「千金堂 瑞江店」の登録にはクチコミがありません。
評判はホームページの「お客様の声」14件で読む形になります。
三郷市の施主は予算に余裕がなく社長が「大丈夫」と言い続けたこと、江戸川区の夫婦は「外観がシンプルすぎた」「小さな不備はあったが予算が安いので仕方ない」と不満も書き、別の施主は「チャイムが3階まで聞こえない」「玄関が少し狭くなった」と入居後の困りごとまで載せています。良い点だけを並べていない声の集め方です。
口コミが10件に満たない工務店は、1件の投稿で星の平均が大きく動きます。星の数で良し悪しを決めるのではなく、その口コミが「相談や見積の段階」の話なのか、「建てたあとの家」の話なのかを分けて読んでください。相談段階の対応は担当者によって変わりますが、建てたあとの声はその工務店の家そのものの評価です。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
都市工房の坪単価はいくら?
都市工房はホームページに坪単価と本体価格を出していません。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
東京都で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | 都市工房 | 東京都の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 27.1坪(施工事例33件の中央値) | 36.1坪(119.2㎡) |
| 家の値段 | 非公開 | 4,866万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 非公開 | 約135万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 774万円 |
| 申込者の年齢 | — | 49.7歳 |
| もとになった件数 | 47件(ホームページの施工事例) | 212件(フラット35利用者調査 2024年度) |



広さが27.1坪で、都平均の36.1坪より小さいんですね。値段が非公開だと、どう比べればいいんですか?



都平均より9.0坪小さい家が中心なので、同じ坪単価でも総額は都平均より下に出やすい会社です。
値段を出していない会社は、県平均の建設費を「この広さならこの総額が相場」という物差しにして見積を見ます。もらった見積が県平均より上か下か、それだけでも判断の材料になります。
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
都市工房の性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 木造在来軸組工法に構造用合板で壁・床・小屋を固めた面構造を加えた「オリジナルフレーム工法」。柱は国産杉の芯持ち無垢材で、含水率15%以下・ヤング係数E-70以上を全数検査した「Fwie15」、通し柱と隅柱は120mm角、管柱は105mm角。2階床は24mm合板の剛床に根太を加え、基礎は立ち上がり幅150mm(一部120mm)のベタ基礎。柱・耐力壁線の直下率70%以上を設計基準にし、偏心率を小さくする。2012年の構造見学会ではiPF-APS工法とTRCダンパー(壁倍率認定)を案内。構造材は杉・桧・集成材から選ぶ方式 |
|---|---|
| 耐震等級 | 全棟耐震等級3相当(「耐震等級3が取得できる基本設計」の意味で、認定取得ではないと注記)。壁量と柱・梁のバランス、直下率70%以上、偏心率で説明 |
| 断熱等級 | 記載なし |
| C値(気密) | 記載なし(気密測定の記載もなし) |
| UA値(外皮) | トリプル断熱パネルの場合0.25(「当社独自モデルによる計算結果であり、その数値を保証するものではありません」と注記)。標準仕様の値は記載なし |
| 断熱材 | 選べる仕様で4段階。A内断熱(グラスウール充填)、B外断熱、Cダブル断熱、D特許のトリプル断熱パネル(ポリスチレンフォームを柱の外側と柱間に施工、国交省大臣認定、準防火地域に対応)。冷暖房費は一般木造比44%以上削減と記載 |
| 窓 | Low-Eペアガラス(トリプル断熱工法の説明)。サッシはアルミ・樹脂・木製から選ぶ方式 |
| ZEH | ZEH登録ビルダー。2025年度の実績は新築0%・既存改修0%、2030年度目標は50%と公表 |
| 長期優良住宅 | 事例に「地域型住宅ブランド化事業の補助金を使った長期優良住宅」(葛飾区、東京都の別事例)が2件。標準かどうかの記載はなし |
| 保証・点検 | 「3つの安心」として、住宅完成保証制度(倒産時に工事を引き継ぐ工務店を選定)、工事賠償保障(水回りの緊急トラブルは24時間対応)、住宅設備機器の延長保証5年(ハウスワランティ、地盤保証を利用した施主限定、修理回数無制限・限度額10万円)。瑕疵保険は住宅保障機構とハウスGメン。定期点検の時期の記載はなし |
耐震は数字で読め、断熱は自分で等級を選ぶ会社です。柱の含水率とヤング係数、剛床の合板厚、基礎の立ち上がり幅、直下率70%以上と、耐震の根拠は部材の寸法まで書いてあります。
一方で断熱は内断熱のグラスウールから特許のトリプル断熱まで4段階の選択制で、UA値0.25はトリプル断熱の自社モデル計算値、標準仕様のUA値・断熱等級・C値はなく、ZEHの実績も0%です。
相談では、自分のプランがどの断熱を前提にした見積か、その場合のUA値と断熱等級、気密測定をするか、耐震等級3の認定を取る場合の費用を聞いてください。
都市工房の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例47件を1件ずつ読み、坪数と特徴を集計しました。
狭小地の3階建てと20坪台の2階建てが事例の型です。
施工事例は住宅47件で、延床が読める33件の中央値は27.1坪、20坪未満が5件、3階建てが11件あり、北区13坪・荒川区11坪の敷地に建てた3階建てや、江東区5.7坪の賃貸住宅、江戸川区13.9坪の2DKまで載っています。
所在地は江戸川区15件、市川市4件のほか墨田・江東・葛飾・足立・荒川・北・中央・台東と下町が中心で、千葉県11件と埼玉県3件が続きます。
竣工年は2008年から2025年で、2022年以降の6件は建ぺい率・容積率・階ごとの床面積まで施工概要に書く形式に変わりました。
都市工房ならではの特徴は?
ドメインの「shin1-1000kindo」は代表の小林新市氏と千金堂の組み合わせで、2011〜2013年の事例に「設計者 千金堂 瑞江店」と残る低価格FC時代の名残。小林氏は当時、株式会社千金堂の取締役でした。
柱は国産杉の無垢材を「含水率15%以下・ヤング係数E-70以上」で全数検査した独自規格「Fwie15」だけを使い、通し柱と隅柱は120mm角。2階床は24mm合板の剛床に、通常は省く根太を組み入れています。
特許のトリプル断熱パネルはポリスチレンフォームを柱の外側と柱間に施工する工法で、国交省の大臣認定を取り準防火地域で使えます。UA値0.25は自社モデルの計算値と注記し、内断熱・外断熱・ダブル断熱との4択です。
施工エリアを「江戸川区西瑞江より半径27km圏内」と距離で区切り、引渡し後に駆けつけられる範囲だけ受けると明記。一方で2025年は静岡県の事務所新築を手がけ、工事進捗をブログに載せています。
小林氏は講道館柔道3段と防犯インストラクターの資格を持ち、ブログで「プチ防犯講座」を12回、冬場の結露対策を11回連載。家づくりの助っ人を時給1,500円・日払いで募集するページもあります。
都市工房の評判はどう読めばいい?



狭小地に強いのは分かるんですが、4人の会社で口コミも星3つだけ。何を見て決めればいいんでしょう…



見るべきは構造の数字と、お客様の声の不満の書き方です。柱の含水率15%以下とヤング係数E-70以上の全数検査、24mm合板の剛床、基礎の立ち上がり150mm、直下率70%以上は、社名を替えると成立しない具体的な話です。
声のページには「外観がシンプルすぎた」「チャイムが3階まで聞こえない」と不満も載せているので、良い話だけを集めた会社ではありません。ただ断熱は4段階の選択制で標準のUA値がなく、ZEHの実績は0%、価格も非公開です。



確かめるなら、自分の敷地の建ぺい率・容積率と希望の延床を持って本社に行き、どの断熱を前提にした見積か、その場合のUA値と断熱等級、気密測定の有無を聞いてください。
事例の江東区5.7坪や北区13坪のように小さな敷地の実績があるので、自分の敷地に近い事例の施主に会えるかも聞けます。工事進捗はブログで日ごとに公開されているので、契約後の現場がどう見えるかは先に読めます。
都市工房で後悔しないために、相談時に確認することは?



本社(江戸川区西瑞江3-11-7、瑞江駅徒歩9分。ミーティングルームで相談会・プランニング教室を開催)、施主宅の構造・完成見学会(葛飾区・台東区・荒川区・市川市など、告知はイベント情報ページ)に行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



価格は非公開で、資料の「価格がわかる20坪台の間取りプラン集」はメールフォームの登録が必要です。
希望の延床で本体・付帯工事・外構・地盤改良・設計料・消費税を分けた概算を最初に出してもらい、断熱を内断熱からトリプル断熱に上げた場合、サッシを樹脂や木製にした場合の差額も同時に確認してください。



耐震等級3相当は「認定取得ではない」と注記があるので、認定を取る場合の費用と構造計算の有無を書面で。
断熱等級・UA値・C値は標準仕様の値がないため、自分のプランの数字を聞き、住宅設備の延長保証5年が地盤保証の利用者限定である点、定期点検の時期と回数も契約前に聞いてください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



東京都で注文住宅を建てた人の平均は36.1坪・建設費約4,866万円、坪あたり約135万円です。都市工房は狭小地の構造で選ぶ会社なので、自分の敷地条件での概算と断熱の数字を書面でもらい、その総額を都平均の建設費と並べて判断してください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
