世田谷区若林の杉坂建築事務所は、1954年創業の設計施工一括の建築事務所です。創業者はレーモンド事務所の出身で、伝統軸組と国産無垢材、RC+木造の混構造を70年続けてきました。
設計料は工事見積額の5%と明記し、敷地調査・プラン・概算見積までは無料。事例は全件に面積があり中央値40.61坪と大きめの家が中心ですが、UA値・C値・耐震等級・坪単価の数字はホームページにありません。
Google口コミは6件★4.0で、建てた人の投稿はまだない状態です。ホームページには施工事例が47件公開されていて、坪数が分かるものだけで47件あります。
杉坂建築事務所の評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者世田谷の杉坂建築事務所、70年の歴史と受賞歴はすごいんですが、性能の数字が見当たらなくて…今の基準で大丈夫なんでしょうか?



数字は出ていない会社です。あるのは伝統軸組と国産無垢材、RC+木造の混構造、1997年からの高気密・高断熱への取り組み、2015年のサステナブル住宅賞です。
設計料5%・分離発注・自社監理という建築事務所の型がはっきりしていて、事例47件は全件に面積付き。口コミは6件で本文はリフォーム相談の1件だけなので、施主の声はホームページのインタビュー6組で読むことになります。



設計事務所に頼む感覚なんですね。「モデルハウス協力邸」の見学会で実物を見て、UA値の計算書をもらってきます!
杉坂建築事務所はどんな規模の工務店?
| 商号 | 株式会社杉坂建築事務所 |
|---|---|
| 本社 | 東京都世田谷区若林1-22-6(本社)。SUGISAKA STUDIO(打ち合わせ拠点)、横浜「山手の家」(横浜モデルハウス、1984年〜) |
| 設立 | 1954年(昭和29年)に杉坂智男氏が「杉坂事務所」を創業、1956年7月12日に株式会社杉坂建築事務所へ組織変更。2013年に株式会社平塚工業と合併 |
| 資本金 | 2,200万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 奈良 和徳(創業者の杉坂智男氏は会長を勇退し後進育成) |
| 建設業許可 | 東京都知事許可(特-3)第51796号(特定建設業) |
| 建築士事務所 | 一級建築士事務所 東京都知事登録 第47165号 |
| 宅建業免許 | 記載なし |
| 事業 | 土木建築設計施工。注文住宅(伝統軸組工法・RC+木造混構造・8GRID HOUSE)、30坪以下の都市型住宅、共同住宅・店舗、リフォーム・古民家改修(長期優良住宅先導事業のリフォーム) |
| 施工エリア | 東京・神奈川が中心(新築事例は東京27件・神奈川17件・千葉2件・栃木1件)。世田谷区7件・大田区6件・横浜市8件・鎌倉市4件 |
| 拠点 | 本社(世田谷区若林)、SUGISAKA STUDIO、横浜モデルハウス「山手の家」(1984年建築)、ハウスクエア横浜のショールーム(2014年〜)。「モデルハウス協力邸」制度で施主宅の見学会を開く |
| 所属団体 | 記載なし(受賞:建設省「いえづくり’85」建設大臣最優秀賞、IBECサステナブル住宅賞 改修部門 国土交通大臣賞2015・新築部門 板硝子協会会長賞2016、東京ガス 住まいの環境デザイン・アワード2015/2019、LIXILメンバーズコンテスト2016 省エネ部門エコロジー賞) |
東京都知事の許可で、営業所が東京都内にある地元の会社です。設立から72年で、世田谷を拠点に東京と神奈川で建てる建築事務所です。
従業員数と年間棟数の公開はなく、規模は新築事例47件(東京27・神奈川17)と、1984年から続くモデルハウス協力邸の見学会で推し量る形。
代表は奈良和徳氏で、創業者の杉坂智男氏の経歴(林野庁の国産材住宅開発、建設大臣最優秀賞)を今も看板にしています。
杉坂建築事務所のGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★4.0 | 6件 | 本社(世田谷区若林1-22-6) |
- ★53年前
昔ながらの在来工法建築。リモドアの相談でいきましたが親切に、説明を頂きました。檜の香りするショールームです。無垢の床材は、憧れですね。
出典:Googleマップ「㈱杉坂建築事務所」の口コミより引用(原文はGoogleマップ)
6件の内訳は★5が3件、★4が2件、★1が1件で、★3と★2はありません。本文があるのは1件です。
6件のうち本文があるのはリフォーム相談で来た人の1件だけで、★1(4年前)を含む残り5件は星だけ。建てた人の投稿も会社の返信もありません。
70年の会社としては件数が少ないので、施主の声はホームページのインタビュー6組と築15年の家の見学会で確かめる形になります。
口コミが10件に満たない工務店は、1件の投稿で星の平均が大きく動きます。星の数で良し悪しを決めるのではなく、その口コミが「相談や見積の段階」の話なのか、「建てたあとの家」の話なのかを分けて読んでください。相談段階の対応は担当者によって変わりますが、建てたあとの声はその工務店の家そのものの評価です。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
杉坂建築事務所の坪単価はいくら?
杉坂建築事務所はホームページに坪単価と本体価格を出していません。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
東京都で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | 杉坂建築事務所 | 東京都の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 40.61坪(施工事例47件の中央値) | 36.1坪(119.2㎡) |
| 家の値段 | 非公開 | 4,866万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 非公開 | 約135万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 774万円 |
| 申込者の年齢 | — | 49.7歳 |
| もとになった件数 | 47件(ホームページの施工事例) | 212件(フラット35利用者調査 2024年度) |



広さが40.61坪で、都平均の36.1坪より大きいんですね。値段が非公開だと、どう比べればいいんですか?



都平均より4.5坪大きい家が中心なので、同じ坪単価でも総額は都平均より上に出やすい会社です。
値段を出していない会社は、県平均の建設費を「この広さならこの総額が相場」という物差しにして見積を見ます。もらった見積が県平均より上か下か、それだけでも判断の材料になります。
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
杉坂建築事務所の性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 伝統的な木造軸組工法(国産無垢材・真壁・外断熱)、RC+木造の混構造(1995年〜)、RC外断熱の家(2004年〜)。8畳をモジュールにした「8GRID HOUSE」 |
|---|---|
| 耐震等級 | 記載なし(「阪神大震災の被害調査をもとに、木造住宅の徹底強化」「耐震性と居住性を高度に調和させたRC+木造の混構造住宅」の記述のみ) |
| 断熱等級 | 記載なし(1997年から「伝統的な軸組工法と外断熱工法の融合による、開放型高気密・高断熱住宅」、事例に「高断熱外皮やパッシブデザイン」) |
| C値(気密) | 記載なし |
| UA値(外皮) | 記載なし |
| 断熱材 | 記載なし(外断熱工法と記載) |
| 窓 | 記載なし |
| ZEH | 記載なし(事例に「大容量太陽光パネルと蓄電、電気自動車との連携(V2H)」の家) |
| 長期優良住宅 | 記載なし(2013年に「国土交通省採択の長期優良住宅先導事業による最先端リフォーム」) |
| 保証・点検 | 記載なし(「設計・施工からアフターメンテナンスまで一貫して責任を負うため、建築主が疑問を感じたり問題が発生した場合、責任対応窓口が一つ」とあるが、保証年数・点検の記載なし) |
性能ページに数字がありません。1997年から外断熱と伝統軸組を組み合わせた「開放型高気密・高断熱住宅」を掲げ、阪神大震災後にRC+木造の混構造を始めた経緯は書かれていますが、UA値・C値・耐震等級・気密測定の有無はどこにも出ていません。
保証も「責任対応窓口が一つ」とあるだけで年数と点検時期が不明。商談で聞くのは、自分のプランのUA値と断熱等級、気密測定をするか、耐震等級3にした場合の構造計算の方法、保証年数と点検の時期の4点です。
杉坂建築事務所の施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例47件を1件ずつ読み、坪数と特徴を集計しました。


| 延床の坪数 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 〜30坪 | 9件 | 19% |
| 30〜35坪 | 12件 | 26% |
| 35〜40坪 | 1件 | 2% |
| 40坪〜 | 25件 | 53% |
坪数が分かる47件のうち、いちばん多いのは40坪〜の25件(53%)。最小13.55坪から最大128.93坪まであり、中央値は40.61坪です。
新築事例47件は全件に所在地・構造・面積が付き、13.55坪の狭小住宅から128.93坪の邸宅まで幅があります(中央値40.61坪)。RC地下+木造の混構造が8件、所在地は世田谷を中心に東京27件・神奈川17件。
価格と性能の欄はなく、写真と施主インタビューで読む事例です。大きな家と混構造が得意分野で、30坪以下の住宅も15件と別枠にしています。
杉坂建築事務所ならではの特徴は?
創業者の杉坂智男氏はアントニン・レーモンドの設計事務所出身で、1972年に林野庁の依頼で国産材住宅を開発、1976年の伝統軸組の改良工法「虹梁」が木造住宅設計コンペで最上位入賞。
設計料は工事見積額の5%と明記。敷地調査・プラン・概算見積までは無料。設計事務所に頼む場合の8〜12%より低い、というのが自社の比較。
職種別に分離発注し、自社の監理者が各職人を直接見る体制。設計施工一括の弱点(業者の都合が優先されかねない)まで自分で書いてある珍しい会社です。
1995年からRC+木造の混構造を続け、事例に8件。横須賀の傾斜地(RC地下+木造2階)や新宿区の3層(1階RC・2〜3階木造)が代表例。
施主宅を借りる「モデルハウス協力邸」の見学会を1984年から続け、築15年の家の見学会も開いています。横浜には1984年建築の「山手の家」も残っています。
杉坂建築事務所の評判はどう読めばいい?



口コミが6件しかなくて、本文もリフォーム相談の1件だけ…70年の会社なのに、これで判断できますか?



Googleの口コミでは判断できません。設計事務所型の会社は施主が口コミサイトに書かない傾向があり、6件で★1が1件(本文なし)という数字は、良いとも悪いとも言えない量です。
代わりに読めるのは、ホームページの施主インタビュー6組と、「築15年の住宅見学会」のように古い家を施主が見せている事実で、後者は15年経った家を見せられる自信の表れとして読めます。



口コミより効くのは、設計料5%と分離発注・自社監理という仕組みの透明さと、逆にUA値・C値・耐震等級の数字が一切ないことです。
伝統工法と混構造、外断熱の経歴は長いので、見学会で築15年の家の住み心地を施主本人に聞き、自分の家の耐震等級と計算方法、UA値の計算書、気密測定の可否を紙でもらえば、口コミの少なさは補えます。
設計料の5%が工事見積額に対する率なので、概算見積の段階で総額を出してもらってください。
杉坂建築事務所で後悔しないために、相談時に確認することは?



世田谷区若林の本社か「SUGISAKA STUDIO」での無料設計相談(敷地調査・設計プラン・工事概算見積まで無料)、「モデルハウス協力邸」の見学会、横浜「山手の家」に行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



価格は坪単価がないので、自分の坪数での概算見積を無料の範囲で出してもらい、設計料5%と付帯工事・外構・諸費用を分けた総額まで確認します。混構造にした場合の増額も一緒に聞くと判断しやすくなります。



性能は自分のプランのUA値と断熱等級、気密測定の有無、耐震等級3にする場合の計算方法を書面で。保証は年数と点検時期が未公開なので、契約前に文書でもらってください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



東京都で注文住宅を建てた人の平均は36.1坪・建設費約4,866万円、坪あたり約135万円です。
杉坂建築事務所は建築家の設計と国産無垢材で選ぶ会社なので、設計料5%込みの総額と性能の数字を紙にしてもらい、都平均の建設費と並べてから決めてください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
