上尾市本町のビルアートは「自然三層通気外断熱工法」を登録商標に持つ工務店で、代表の村松和彦氏が1990年頃に高気密住宅の現場で結露や息苦しさに違和感を持ち、「言い訳の必要な高気密住宅は造らない」と決めたのが出発点です。
あえて超高気密にしない外断熱と無垢材・漆喰・羊毛断熱の家を建て、住宅・店舗・医院・ログハウスを合わせて「千棟に及ぶ」と書いています。FAQに「坪50万円位を目安に自然素材の家も可能」とありますが、記述の時期は不明。
屋根・構造・躯体は20年保証。ホームページには施工事例が47件公開されていますが、延床面積の記載はありません。
ビルアートの評判を調べている人が知りたいのは「いくらで建つのか」「どこが得意なのか」「同じ県の他社と比べてどうか」の3つだと思います。これらの疑問に、公的統計の数字と実際にリサーチした結果だけで答えます。
相談者上尾のビルアート、ホームページの作りが古いので今も建てているのか不安です。口コミも2件しかなくて…



耐震等級・断熱等級・C値・UA値はすべて非公開で、「超高気密にしない」方針なので気密の数字は今後も出ない前提です。保証は屋根・構造・躯体20年とJIOの瑕疵保険・完成保証、点検は6か月〜10年の5回。
施工実績47件には延床も価格も書かれていません。口コミ2件は訪問記だけ。



気密の数字を競わない会社なんですね。光熱費の話は、実際に住んでいる社員の家で確かめさせてもらいます♪
ビルアートはどんな規模の工務店?
| 商号 | 株式会社ビルアート(ビルアート設計デザイン研究所・一級建築士事務所) |
|---|---|
| 本社 | 埼玉県上尾市本町5-6-1 |
| 設立 | 記載なし(代表は1990年頃に高気密高断熱の現場で違和感を持ち、役員を務めた会社に外断熱を導入したのち独立。「この十数年、自然三層通気外断熱工法で建築」と記載) |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 代表者 | 村松 和彦 |
| 建設業許可 | 埼玉県知事許可(般-5)第57917号 |
| 建築士事務所 | 一級建築士事務所(2)第8358号 |
| 宅建業免許 | 埼玉県知事許可(5)第19897号 |
| 事業 | 注文建築の設計・施工・監理、耐震診断、生活環境改善、優木空間住宅事業(オーガニックハウジング)、無垢材・自然塗料・オーガニック商品の販売、住宅・店舗・マンション・医院・学舎のリノベーション、損害保険代理業 |
| 施工エリア | 埼玉県全域(上尾市・さいたま市・桶川市・北本市・川越市ほか)。事例には東京の世田谷区・葛飾区も。「工事監理もアフターケアもおよそ遠くへは伺えない。目の届く範囲」と記載 |
| 拠点 | 本社(上尾市本町)。モデルハウスはなく、社員宅を含む外断熱の家や現場に案内。毎月の「家づくりカフェ」(セミナー) |
| 所属団体 | 埼玉県すまいの温暖化対策協議会、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合、住宅リフォーム・紛争処理支援センター、太陽光発電ネットワーク、日本カーボンオフセット、日本バウビオロギー協会、日本自然素材研究開発協議会、健環リフォーム普及会。JIO(瑕疵・完成保証)、ジャパンホームシールド(地盤) |
埼玉県知事の許可で、営業所が埼玉県内にある地元の会社です。設立から36年で、上尾から車で30分以内のさいたま・鴻巣・桶川・伊奈で年に数棟を建てる、1拠点の工務店です。
資本金1,000万円、「少数精鋭な地域主義の工務店ゆえ宣伝力に乏しく」と自分で書く会社。設立年の記載はなく、代表は外断熱を導入した前の会社から独立して十数年この工法で建てています。社員宅が見学先で、毎月「家づくりカフェ」を開いています。
ビルアートのGoogle口コミの傾向
| 評価 | 口コミ数 | 対象 |
|---|---|---|
| ★4.5 | 2件 | 本社(上尾市本町) |
- ★4最終編集: 3 年前
独自の理論を持っていて、冬は地熱を利用し、夏は風の循環を利用することで、過ごし易い環境にしていくとのこと。といっても、冬場の地熱は12〜13℃くらいだそうだ。今、フェアをやっていて、フェア期間に見積書を作ると工事が1割引きになるぞ〜!
出典:Googleマップ「株式会社ビルアート」の口コミより引用(原文はGoogleマップ)
2件の内訳は★5が1件、★4が1件で、★3と★2と★1はありません。本文があるのは1件です。
2件で本文は1件、しかも施主ではなくローカルガイドが台風の日に訪問した感想。「冬は地熱、夏は風の循環」という会社の説明と、フェア期間に見積を作ると工事1割引という営業の話が書かれた訪問記です。
施主の評価はホームページの事例に入る長文の声(北本・熊谷・鴻巣・上尾の4件)で読むしかなく、光熱費が下がった話と「他より予算が抑えられた」話が共通。会社が載せる声なので不満は書かれていません。
口コミが10件に満たない工務店は、1件の投稿で星の平均が大きく動きます。星の数で良し悪しを決めるのではなく、その口コミが「相談や見積の段階」の話なのか、「建てたあとの家」の話なのかを分けて読んでください。相談段階の対応は担当者によって変わりますが、建てたあとの声はその工務店の家そのものの評価です。
Googleマップの星の数と件数はGoogleが提供する情報です。口コミは3件を出典つきで引用し、それ以外は読んだうえでの傾向だけを書いています。原文はGoogleマップで確認してください。件数が少ない工務店は、数件の評価で星が大きく動くので、星の数だけで判断しないでください。
ビルアートの坪単価はいくら?
ビルアートは坪単価の表を出していませんが、FAQに「坪50万円位を目安に自然素材を使った安心な家を建てることも十分可能」、コンセプトのページに「優れた外断熱住宅も坪当り50万円台で可能」と書いています。
本体か総額かの区別と、書かれた時期の記載はありません。下の表はこの「坪50万円台」を50万円と59万円で坪数に掛けた幅で、付帯工事・外構・消費税は含みません。施工実績には延床の記載がないため、事例の坪数の行は置いていません。
| 延床 | 坪50万円 | 坪59万円 |
|---|---|---|
| 30坪 | 1,500万円 | 1,770万円 |
| 35坪 | 1,750万円 | 2,065万円 |
| 40坪 | 2,000万円 | 2,360万円 |
埼玉県で注文住宅を建てた人の平均と比べると?
| 項目 | ビルアート | 埼玉県の平均 |
|---|---|---|
| 家の広さ | 非公開(施工事例に延床面積の記載なし) | 35.5坪(117.4㎡) |
| 家の値段 | 坪50万円台〜(FAQの目安。本体か総額かの区別・時期の記載なし) | 3,979万円(付帯工事などを含む建設費) |
| 坪あたり | 約50台〜万円(ホームページの坪単価) | 約112万円(建設費÷坪数) |
| 建てた人の世帯年収 | — | 631万円 |
| 申込者の年齢 | — | 50.2歳 |
| もとになった件数 | 47件(ホームページの施工事例) | 216件(フラット35利用者調査 2024年度) |
会社側の数字は本体価格なので、県平均の建設費とそのままは比べられません。本体価格に付帯工事と諸費用を足した総額を出してもらって、県平均と並べてください。
工務店のホームページに出ている「本体価格」や「坪単価」は、家の建物そのものの値段です。家を建てるには、そのほかに地面を固める工事、水道やガスを引く工事、庭や駐車場をつくる工事(まとめて付帯工事)と、設計料や手続きの費用がかかります。
一方、このページで県平均に使っているフラット35利用者調査の「建設費」は、そうした費用を全部足した、実際に払った合計です。
たとえば、その工務店のホームページで掲載されている本体価格が2,000万円で、県平均の建設費が4,000万円だったとしても、「この会社は県平均の半分で建つんだ♪」というわけではないということです。
本体価格には入っていない費用が、あとから1,000万円前後乗るのが普通です。だから見積をもらうときは、まず「本体価格のほかに、全部でいくら乗りますか?」と営業マンに聞いてください。
県平均は、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」の都道府県別集計(注文住宅)を使っています。フラット35を利用して注文住宅を建てた人の実績なので、その県で実際に建てた人の坪数・建設費・世帯年収の平均です。分母が小さい県は数字が振れやすいので、目安として読んでください。
ビルアートの性能・仕様はどこまで公開されている?
| 工法 | 木造軸組+「自然三層通気外断熱工法」(登録商標。屋根・外壁・基礎の通気経路を作り、通気層に断熱効果を持たせる。あえて超高気密にしない)。柱・横架材は「一般の2倍以上の木組み」。制震装置「ジオフォルテ」(高減衰ゴムのダンパー)を耐震+制震で提案。鉄骨・RC・ログハウスも施工 |
|---|---|
| 耐震等級 | 非公開(「地盤データに合わせた基礎と補強」「一般より2倍以上の木組みで高耐震」「耐震+制震を数値でシミュレーション」と記載。住宅性能評価は「対応」) |
| 断熱等級 | 非公開(「省エネ基準や長期優良住宅の対応」とのみ) |
| C値(気密) | 非公開(「あえて超高気密にしていません」と明記) |
| UA値(外皮) | 非公開 |
| 断熱材 | 外断熱(種類の記載なし)。羊毛断熱材「ウールブレス」は主にリフォーム時。グラスウールとロックウールは「発ガン性がある」として使わないと記載 |
| 窓 | 記載なし(防犯で破られにくいガラス、1ドア2ロック、ピッキング対策キーが標準) |
| ZEH | 記載なし(太陽光は「4kW以上の住宅に1kW分のパネルをプレゼントし、入居1年目の電気代を負担」と記載。ZEHビルダー登録の記載なし) |
| 長期優良住宅 | 「省エネ基準や長期優良住宅の対応と可変性のある設計にも対応」と記載 |
| 保証・点検 | 屋根・瓦・構造・躯体は20年保証(「ほとんどのメーカーが10年に対し」と記載)。JIOの瑕疵保険と完成保証、ジャパンホームシールドの地盤保証。アフター点検は6か月・12か月・3年・5年・10年と随時。リフォームの化学物質低減工事は5年保証 |
数字がありません。耐震は「一般の2倍以上の木組み」「耐震+制震を数値でシミュレーション」と書きますが等級は非公開、制震は高減衰ゴムのジオフォルテを提案。
断熱は羊毛断熱で「省エネ基準や長期優良住宅に対応」とあるだけで、断熱等級・UA値はなく、C値は「あえて超高気密にしていません」と明記。ZEHビルダー登録の記載もなし。
保証は屋根・瓦・構造・躯体20年、JIOの瑕疵保険と完成保証、地盤保証、点検は6か月・1年・3年・5年・10年。商談では耐震等級3を評価書で取れるか、プランのUA値の計算値、羊毛断熱の厚みと結露対策、20年保証の条件を聞いてください。
ホームページに数字が出ていないのはUA値(外皮)の1項目です。
「非公開」と書いた項目は、ホームページに数字が出ていないだけで、聞けば答えてもらえるものがほとんどです。相談や見学会のときに、耐震等級・断熱等級・C値・保証年数・本体価格に含まれる範囲の5つは、その場で確認してください。
ビルアートの施工事例の傾向は?何が得意な工務店?
ホームページの施工事例47件を1件ずつ読み、特徴を集計しました。
| 特徴 | 該当する事例 |
|---|---|
| 深呼吸できる家 | 14件 |
| シニア世代の建て替え | 14件 |
| クロスオーバーデザイン | 11件 |
| 遊び心満載 | 8件 |
| 平屋 | 5件 |
| 吹き抜け | 5件 |
平屋は5件で、階数が分かる事例の11%です。
施工実績67件のうち新築にあたる4カテゴリ47件で、延床・価格・性能の記載はありません。建築地は上尾16・さいたま8・鴻巣5・桶川4と上尾周辺に集まり、平屋5件・二世帯4件。
「シニア世代の建て替え」が14件と多く、「二階建てから平屋へ」「寒さと老朽化」と建て替えの動機が題名になっています。「遊び心満載」にはすべり台の家や防音室の家。数字より施主の長文の声で読む事例集です。
ビルアートならではの特徴は?
代表は1990年頃の高気密住宅の現場で結露や息苦しさに違和感を持ち「言い訳の必要な高気密住宅は造らない」と決めた、という経緯。社員宅が見学先。
FAQに「坪50万円位を目安に自然素材の家も可能」とあり、産地・工場との直接取引で仕入れを下げると説明。ただし記述の時期が不明で、現在の金額は要確認。
グラスウール・ロックウールを使わず羊毛断熱、防蟻は活性触媒炭で施主参加型施工。化学物質低減のリフォームには5年保証付き。
事例に施主の長文の声が入り、他社と比べて予算が抑えられた・光熱費が2〜3割下がったという話と、木材仕入担当や棟梁の紹介文があります。
毎月の「家づくりカフェ」で温熱・空気・省エネの3要素を教え、太陽光1kW分のプレゼントや入居1年目の電気代負担といった特典も掲げています。
埼玉県で似た価格帯の工務店と比べると?
| 工務店 | 本社 | 施工事例 | 坪数の中央値 | 平屋の比率 | 耐震等級 | 断熱等級 | C値 | 価格の公開 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ビルアート | 上尾市 | 47件 | —(延床の記載なし) | 11% | 非公開 | 非公開 | 非公開(超高気密にしない方針) | 坪50万円台〜(FAQの目安) |
| くらら工房 | 桶川市 | 23件 | —(延床の記載なし) | — | 非公開(柱60本以上) | 非公開(ZEH実績100%) | 非公開 | 非公開 |
| 蓮見工務店 | 北本市 | 44件 | 37.8坪 | 9% | 非公開(目指すは3) | 非公開 | 非公開 | 坪85〜95万円(本体・税別)+内訳 |
| 黒澤工務店 | さいたま市 | 44件 | 38.4坪 | 6% | 3 | 非公開 | 0.28相当(商品による) | 非公開(坪単価システム) |
上尾・桶川・北本の3社は自然素材の家を建てる工務店同士ですが、気密への態度が違います。ビルアートは「超高気密にしない」と書き、くらら工房は外断熱で数字を出さず、黒澤工務店は商品ごとにC値0.28相当を出す、という並びです。
価格はビルアートの「坪50万円台〜」と蓮見工務店の「坪85〜95万円」で倍近く開いていて、ビルアートの数字は書かれた時期が分からないので、同じ坪数の概算を今の金額でもらってから並べてください。
工法の考え方が正反対なので、外断熱と通気で選ぶならビルアートとくらら工房、数字と設計事務所の家で選ぶなら黒澤工務店と蓮見工務店、と分けて見学すると迷いが減ります。
ビルアートの評判はどう読めばいい?



口コミが2件で、しかも建てた人の声じゃない。ホームページも古くて、正直このまま頼んでいいのか分かりません…



口コミからは判断できません。この会社は考え方を読む会社で、「もう二度と言い訳の必要な高気密住宅は造らない」「あえて超高気密にしていない」と書いた工務店は埼玉では珍しく、UA値やC値で比べる家とは土俵が違います。
代表と社員が外断熱の家に住んでいると書いているので、その家を見せてもらい、冬か夏の室温と光熱費の実物を見るのが確かめ方です。



もう1つは価格の記述の古さです。「坪50万円台で可能」はいつ書かれたか分からず、ウッドショック後の改定の記載もありません。相談ではこの数字を出して、今の金額と何が変わったかを聞いてください。
事例は2025年12月まで更新されているので、会社が止まっているわけではありません。
ビルアートで後悔しないために、相談時に確認することは?



家づくりカフェに行くとして、何を聞けば後悔しませんか?



「坪50万円台」は本体か総額か、いつの金額かが不明なので、自分の坪数で外断熱+羊毛断熱+無垢・漆喰の今の本体価格と、付帯工事・外構・消費税を足した総額を出してもらってください。
太陽光1kWプレゼントや入居1年目の電気代負担の特典が今も有効かも確認を。



耐震等級と断熱等級・UA値は非公開なので、評価書を取る場合の費用とプランの計算値を書面で。「超高気密にしない」方針の家で換気と冷暖房をどう計画するか、20年保証の対象と条件、活性触媒炭の防蟻に保証が付くかを契約前に聞いてください。



見積をもらったら、高いのか安いのかはどう判断すればいいですか?



埼玉県で注文住宅を建てた人の平均は35.5坪・建設費約3,979万円、坪あたり約112万円です。ビルアートの事例には坪数がないので、自分の坪数で今の概算を出してもらい、外構と地盤を足した総額で県平均と並べてください。
各社の評判を調べたあと、あなたが次にやることは?
工務店やハウスメーカーを1社だけ見て決める人はほとんどいません。
家づくりは一生に一度。後悔をしないように、同じ県で同じ価格帯の会社に同じ条件で間取りと見積を出してもらい、しっかり比較しましょう!
掲載内容は調査日時点で各社のホームページに公開されていた情報と、住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」、Googleマップの評価をもとに当サイトが整理したものです。価格や仕様は変わるため、契約の判断は必ず各社の最新の資料で確認してください。誤りや掲載の取り下げのご連絡は運営者情報のフォームからお願いします。
