構造8大チェックのその1は壁の配置
テクノマイスターの谷内です
住宅の強さを数値で確かめる構造計算。
災害シミュレーションですよね。
計算項目は大きく分けて8つございます。
8大チェック項目のうち、今日は壁の配置バランスについてご説明します。
なぜ、壁の配置バランスが重要なのでしょうか?
地震や台風の力というのは、このように家に対して横向きにかかる力なのです。
その横向きの力に耐えるために一般的に木造住宅では壁が必要になります。
テクノストラクチャーの家では、筋交いと呼ばれる斜めの木材を用いて強い壁を作ります。
この壁の量と配置バランスが家全体の強さを決める重要な要素となります。
上のイラストは壁が四隅に入っていて、配置バランスが良いパターンです。
実は家には2つの中心があります。1つは重さの中心である重心(じゅうしん)、もう1つは硬さの中心である剛心(ごうしん)です。
壁の配置バランスが良い場合は、この2つの「心」が近くて安全です。
一方、下のイラストのように壁の配置バランスが悪い場合は、2つの「心」が離れた状態となり、この場合は横から大きな力がかかったときに
家が大きくねじれてしまいます。
壁の配置バランスが悪い場合には、大きな地震が来た時にこの写真のように崩壊してしまう可能性があります。