わかるテクノストラクチャーシリーズ⑤

テクノビームの特徴は?

芯材に鉄骨を使っているのが特徴です。鉄骨を用いることの最大の利点は経年的な劣化を起こさないことです。

木の梁ですと何年か経つとどうしても上からの重量によって『垂れ』てきます。これにより、下の階のドアやふすまの開閉がしづらくなったり、2階の床が歩くたびに『ギーギー』鳴ったりしてしまいます。(これでは家が衰えていっているみたいで嫌ではないですか?)

それが、鉄骨を用いますと何年経っても垂れてきませんので、ドアもふすまも2階の床もいつまでも新築気分で生活することができるのです。

どうして梁だけ鉄を使っているの?

割り箸をご想像ください。まっすぐに立てて押したときはなかなか折れず、横にして力を加えたときは簡単に折れます。そのように木は生育してきた縦向きには強いですが、横向きにして使うと弱い部材なのです。その木造の弱い部分に鉄骨を用いたのがテクノストラクチャー工法なのです。

(木は縦に押す力には非常に強く、鉛筆1本でヒト1人を支えることが出来るくらいなので、縦の力を支える柱は木で大丈夫なのです。)

木と鉄って合うの?鉄は伸び縮みするんじゃないの?

木と鉄は相性が悪いように思われがちですが、伸びの差はほとんどありません。鉄道のレールのように何十メートルもあれば伸び縮みも気になりますが、テクノストラクチャーの梁は最大幅で6mです。木と鉄の伸び縮みの差は約1.8mm(1mあたり約0.3mm)と非常に小さいもので、その程度伸縮しても問題ない設計としておりますのでご安心ください。

テクノビームの接合部の隙間って大丈夫?

鉄は気温が低い冬には縮み、暑い夏には伸びるため、電車の線路には隙間があけられています。

テクノストラクチャーでも同じように、四季の気温変化に対応出来るようにわざと隙間をあけています。接合部は、金具とボルトが強度を支えているため、この隙間は構造的にはまったく関係ありませんのでご安心ください。